近年、決済手段は多様化しており、クレジットカード1強の時代から変革を遂げつつあります。
決済手段は、UXを高めるためや、カゴ落ち(カート離脱)の対策などにも影響を及ぼす重要な施策です。
※カゴ落ちについてはこちらもチェック
※UI/UXについてはこちらもチェック
そこで、今回は、現役ECコンサルタントがEC運営で外せない決済手段をご紹介します!
【この記事はこんな人におすすめ】
- EC運営で外せない決済手段を知りたい人
- これからECサイトを開設する人
- 決済手段別のシェア率などを知りたい人
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決済手段とは?
決済手段とは、代金を支払う(=決済)上で選択できる手段を指します。
クレジットカード決済や電子マネー決済など、様々な決済手段が存在します。
ここ数年で、各決済手段の利用率などに変動もあるため、今回はそちらも踏まえて、ご紹介します!
決済手段別の利用率
SBペイメントサービス株式会社が、10代~80代の男女に行った調査によると、決済手段別の利用率は以下の結果になったようです。
▼決済手段利用率(2020年対2018年)
2020年 | 2018年 | 比較 | |
クレジットカード | 78.5% | 83.9% | -5.4% |
PayPay | 17.5% | –※ | –※ |
コンビニ決済 | 16.9% | 17.0% | -0.1% |
代金引換 | 12.4% | 12.3% | +0.1% |
キャリア決済 | 11.9% | 11.6% | +0.3% |
銀行振込 | 8.6% | 7.8% | +0.8% |
電子マネー | 7.4% | 5.7% | +1.7% |
楽天ペイ | 7.3% | 3.3% | +4% |
後払い決済 | 6.8% | 10.1% | -3.3% |
LINE Pay | 5.6% | 1.9% | +3.7% |
※2018年は選択肢として無し
※SBペイメントサービス「ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査」参照
2018年から利用率が1%以上減少している決済手段は、「クレジットカード決済」と「後払い決済」
2018年から利用率が1%以上増加している決済手段は、「電子マネー」と「楽天ペイ」と「LINE Pay」
2018年時点では選択肢として無かったようですが、PayPayは急成長を遂げていることがわかりますね。
ECでは外せない決済手段6選
決済手段の利用率は、お客様の年齢や性別に応じて異なるので、以下は必要不可欠の決済手段を抜粋しておきます!
クレジットカード
近年、利用率が徐々に減少しているものの、やはり根強いクレジットカードは必須です。
お客様の属性に問わず、クレジットカードは導入することをオススメします。
VISA、MASTER、JCBは抑えておきたいところですね!
▼利用率
全体:78.5%
※メインユーザー(20代以降):60%~90%
▼手数料
相場:3%前後
※目安:2.5~3.5%程度
PayPay
お客様の年齢層が10代〜40代(特に男性)のECサイトを運営している場合は、PayPayの利用も検討することをオススメします。
特に男性の利用率が高いのがPayPayの特徴ですね!
▼利用率
全体:17.5%
※メインユーザー(10~40代男性):3%~10%
▼手数料
相場:4%弱
※目安:3.0%~4.0%程度まで
コンビニ決済
コンビニ決済は、各年代の利用率が一定取れており、10代から圧倒的に支持されている決済手段です。
手間は発生しますが、現金支払いという日本の根強い文化が象徴されていますね。
▼利用率
全体:16.9%
※メインユーザー(10代男女):25%程度
▼手数料
相場:200円~400円/回
※決済金額により変動する場合あり
代引決済
代引決済は、10代の利用率が最も高いです。
キャッシュレス決済が進みながらもクレジットカードを持っていない人は、代引決済を選択するケースも多そうですね。
▼利用率
全体:12.4%
※メインユーザー(10代男女):10%前後
▼手数料
相場:300円〜/回
※決済金額により変動する場合あり
キャリア決済
キャリア決済とは、docomo、au、ソフトバンクといったキャリアを通じて、決済を行う手法です。
キャリア決済は、10代~30代といった若年層の利用率が高い決済手段です。
▼利用率
全体:11.9%
※メインユーザー(10代~30代):5~10%程度
▼手数料
相場:5%~10%
※他決済手段と比較し、高い傾向にある
銀行振込
銀行振込は、10代~30代の男性利用率が高い決済手段です。
▼利用率
全体:8.6%
※メインユーザー(10代~30代男性):5~12%程度
▼手数料
相場:数百円/回
※銀行口座にもよる
まとめ:お客様に合わせた決済手段を!
お客様の年齢や性別のボリュームゾーンを見て、導入する決済は選択すべきです。
傾向として、年齢が若い方が多様な決済手段に分散する傾向にあり、年齢が高い方がクレジットカードに集約されている傾向にあります。
例えば
■10代の場合
クレジットカードやPayPay、キャリア決済、コンビニ払い、代金引換などを導入することで、利用率80%をカバーできます。
■50代の場合
クレジットカード1つだけで、利用率の80%をカバーできます。
また、決済手段が増えすぎても、お客様からすると、選択肢が増え、迷う原因になる可能性もあります。
ECサイトの売上規模が大きくなるまでは、むやみやたらに決済手段を増やさず、最適な決済手段だけに絞り導入してみると良いでしょう!
今回は決済手段について、ご紹介してきました!
これからネットショップの開設をしようと思っている人は、こちらの記事(ECの作り方とは?オススメのEC作成サービス4選)も合わせて是非ご覧ください!
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それでは、今回はこの辺で〜!