こんにちは!
今回は、EC経験6年の著者がECの進化系である「ライブコマース」について解説します。
本記事は、ライブコマースの実施を検討中のEC事業者の方にオススメです!
☑️こんなお悩みありませんか?
- 現状のECサイトだと限界を感じる。。
- 新しい販売方法を探している。
💡この記事で分かること
- ライブコマースの概要が分かる!
- ライブコマースのメリットが分かる!
- ライブコマースの実施方法が分かる!
- ライブコマースの成功事例が分かる!
人気急上昇中のライブコマースとは?
ライブコマースの意味
ライブコマースとは、インターネット上の動画ライブ配信を通じて、商品を紹介しながら物販を行う販売手法のことを指します。
EC(イーコマース)は画像や説明文を打ち出して物販を行うのに対して、ライブコマースは演者の説明や演者と視聴者のコミュニケーションなどを通して物販を行います。
日本では徐々に拡大しているライブコマースですが、今後一気に成長する可能性があります。
ライブコマース実施のメリット・デメリット
ライブコマースを実施する際のメリット・デメリットをご紹介します。
⭕️ メリット
①文字では伝わりづらい魅力を伝えられる
②質問へ即答することで視聴者の不安解消
③視聴者とのコミュニケーションが取れる
④ファンがつくとリピートに繋がる
⑤成功すると1回で大きな売上に繋がる
ライブコマースは生配信のため、商品に動きをつけたり、口頭で説明ができます。
さらに、視聴者の方の質問などにもその場で回答ができることも大きな利点!
また、演者のキャラクター性などがウケることで、リピーターが増えていく可能性もあります。
❌ デメリット
①生配信のため、スケジュール調整が大変
②演者の発言次第でブランディングが低下
③ファンがつくまで時間がかかる
④売上が演者に依存する
ライブコマースは生配信。段取りや演者のスケジュール確保、商品の搬送など、スケジュール調整や手間がかかります。
また、手間がかかる割にファンがつくまで時間がかかり、売上への貢献も時間がかかります。
リスクを考えると、演者さんによっては発言次第で炎上対象になってしまいますし、演者にファンがつくので売上が演者に依存することもリスクになり得ます。
ライブコマースの世界と日本の状況は?
ライブコマース先進国「中国」
ライブコマースの先進国は「中国」だと言われています。
中国では既にライブコマースが当たり前になっており、個人でも稼ぐことができるレベルになっています。
デロイト(Deloitte)が発表したレポートによると、中国のライブコマース市場は約44億ドル(2018年時点)。
2017年と比較し、132%の成長とのことです!更に、推定視聴者数は4億5,600万人とも言われております。
日本のライブコマース市場
日本の市場規模は明確になっていません。
ただ、実感としてはインスタライブなどが普及してきているように、徐々に波は来ているように思います。
2021年4月にMMD研究所が実施した「ライブコマースに関する利用実態調査」によると、ライブコマースの利用経験は12.7%、認知は43.2%だったようです。
ライブコマースは生配信中に視聴しなければならないため、時間の制限がかかります。
Youtubeのように動画を好きな時に好きなように見ることができるサービスとは異なるため、世界的に見ても働く時間の長い日本人に浸透するには、もう少し時間がかかるのかもしれません。
ライブコマースの実施方法は?
SNSを活用する
SNSの中には、ライブ配信機能を兼ね備えているものがあります。
既にフォロワーがいる場合は、そのSNSを活用することで、集客などの手間が少なく運用が可能です。
主なライブ配信可能なSNSは以下です。
FacebookやTwitterは少し出遅れている感じはしますが、InstagramやYoutubeなどは盛り上がりを感じています!
①インスタライブ(Instagram)
②Youtubeライブ配信(Youtube)
③LINE Live(LINE)
④Facebookライブショッピング(Facebook)
⑤Twitterライブショッピング(Twitter)
大手プラットフォームを利用する
楽天市場やau payマーケットなどで実施されているライブコマースに参加するのも一つの手です。
ただ、各プラットフォームに出店している必要があるので、そこは注意が必要です。
楽天市場やau payマーケットの他にも、Qoo10などもライブコマースに参入しています。
しかし、一方でYahooショッピングはライブコマースから撤退しているため、大手プラットフォームの間でも成功しているプラットフォームと失敗しているプラットフォームが明確になってきているのかもしれないですね。
ライブコマースの成功事例
成功事例では、数値的根拠のある成功事例を紹介します!
三越伊勢丹
百貨店の三越伊勢丹。
ライブコマースは2019年11月に開始。
2020年にお中元オンラインストアでライブコマースを3回実施。
どの回もゲストを迎え、テーマに沿った商品を紹介。
例えば、第1回(2020年5月実施)は「日本各地の素材・製法・人にこだわり抜いた三越・伊勢丹の限定品」というテーマで、10商品を紹介していました。
2020年6月実施の2回目には、視聴者数が合計3万人を超え、ライブコマース経由の売上が過去最高を記録。
更には、お中元オンラインストア全体の売上も前年の約2倍となったようです。
わずか半年程度で成果が出た非常に良い事例ですね!
ミツカン
お酢や味ぽんなどを展開するミツカン。
ミツカンは中国ECの淘宝(タオバオ)を利用したライブコマースで成功しています。
中国ECの淘宝(タオバオ)ライブコマースの年間流通額は驚愕の約6兆4800億円。
そんな淘宝(タオバオ)ライブコマースで、ミツカンが1時間のライブコマースを実施。
1時間でなんと2,500個の製品を販売しました。
ライブコマースの成功要因
事前集客の実施
ライブコマースは生配信なので、時間が空いているユーザーしか視聴してくれません。
そのため、どうしても視聴者数を稼げず、あまり成果に繋がらないケースがあります。
事前に告知を行い、時間を空けてもらう準備をすることが重要です。
演者の選定
演者次第で売上は大きく変わります。
既にファンのついているインフルエンサーさんを活用すると、前述した事前集客も楽になります。
更に、商品の魅力をうまく伝えたり、視聴者さんのコメントを細かく拾ってコミュニケーションを取れる能力なども成果に大きく影響します。
ブランドとの親和性、演者の影響力、演者のコミュニケーションスキルなどを総合的に加味し、選定することをお勧めします。
※ちなみに
自社のスタッフなどを起用する企業もあります。その場合は、ブランドに既にファンを付いている、もしくは、同じスタッフで何度も配信を重ねファンになってもらう、いずれかの方法で戦略を練ることが重要です。
事前の台本準備
生配信のため、基本的には臨機応変に対応する必要があります。
しかし、全体の流れや詳細を台本として準備することで、失敗する確率を極力下げることが可能です。
更に、台本に商品の魅力などを記載することで、演者の方が視聴者へ商品の魅力を最大限伝えることができます。
当然かもしれませんが、事前準備が命ということですね!
双方のコミュニケーションを作る
ライブコマースの魅力は、演者と視聴者との交流です。
視聴者の質問や疑問をその場で解決してあげることで、購入意欲を高めることができます。
質問や疑問だけではなく、視聴者のコメントを拾ってあげることにより、視聴者の視聴満足度も高まります。
双方のコミュニケーションを意識して、視聴者がコメントしやすい環境を作り、その場を如何に盛り上げられるかが重要となっていきます!
販促キャンペーンと被せる
生配信中に購入する理由を作ってあげることで、売上に繋がりやすくなります。
例えば、「生配信中の購入で◯%OFF!」や「生配信中の購入でノベルティプレゼント!」を実施する。
その結果、その場で購入する理由となり、売上に繋がりやすくなります。
ライブコマースツールを導入する
生配信中に購入したいと思った時に、いちいちECサイトにアクセスする必要があると、離脱に繋がります。
ライブコマースツールを導入することで、ライブコマース画面からすぐに購入ができます。
少し費用はかかりますが、ライブコマースを本格的に始めるなら、導入することをお勧めします!
※ツール例:「HandsUP」など
アーカイブ配信を行う
ライブコマースは手間が非常にかかります。
その手間をかけた分、資産を最大限活かすために、アーカイブ配信を実施し、時間が合わなかった人も見れるような状態を作りましょう!
著者の経験上、アーカイブ動画で、数千回、数万回の視聴回数を稼ぐこともあります。
今回は、ECの進化系「ライブコマース」についてご紹介しました!
ご質問やECコンサルのご依頼は、コメントもしくはお問い合わせページまで!
それでは、今回はこの辺で〜!